交通事故が無くなる日は来る?

日本で年間に何件の交通事故が起こっているか、ご存知ですか?

公益財団法人交通事故総合分析センターのホームページによると・・・

 

平成29年の発生件数:「47万2,165件

 

数が多過ぎてピンときませんが、時間あたりの件数をみると分かりやすいかもしれません。

・1日あたり:約1293件

・1時間あたり:約54件

・1分あたり:約0.9件

1分につきにほぼ1件の交通事故が起こっていると考えると恐ろしくなります。

47万件という総数のうち、死亡事故は3,630件、重傷事故は3万4,940件(残りは軽傷事故)と、大事に至る割合は少ないのかもしれませんが、だからといって安心できない状況なのは分かると思います。

このような状況も、昨今の技術革新により徐々に変化していく見通しです。

衝突する前にセンサーで自動ブレーキを行うシステムはCM等でもよく見かけるようになりましたが、先日発表されたトヨタの最新システムも事故防止が期待できるシステムの一つです。

 

トヨタ「DSRC」搭載車

トヨタ自動車の米国部門は、2021年から米国で販売されるトヨタとレクサス車に、最新のトヨタ「DSRC」(Dedicated Short-Range Communications)システムが搭載される予定です。

「DSRC」?と言われてもピンと来ない方が多いでしょう。

これはETCに搭載されているシステムの応用、と言われると分かりやすいと思います。

ETCは電子的に料金の収集を行いますが、この無線技術を様々な分野で利用可能とするものがDSRCというわけです。

このシステムによって、駐車場管理や物流管理、ガソリンスタンド代金支払い等の様々な分野においての利用が期待されています。

 

衝突事故が防げる?

DSRC技術は、すでに米国の一部の地域に展開されていて、位置や速度などの正確な車両情報をやりとりしています。

この情報は他のDSRC搭載車で使用され、衝突事故を防止するのに役立てられます。

また、DSRCでは携帯電話やデータネットワークは不要なため、携帯電話事業者の料金がかからないという長所もあります。

 

車両ある限り交通事故が起こってしまうのは必然かもしれませんが、もしかすると無事故の時代はすぐそこまで来ているのかもしれませんね!