SNSデータと衛星データで災害の被害範囲を推定

株式会社JX通信社は、SNSデータ解析技術と衛星データ解析技術を掛け合わせ、世界中で起きている災害や事故などの被害範囲を推定するシステムを、衛星データ解析システムを手掛けるスペースシフトと共同開発すると発表しました。

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この2つのデータを合わせる事により、広範囲にデータ取得が可能な衛星データと、情報の更新頻度や、精度の点で扱いやすいSNSの解析データの特徴を活かすことが出来るので、世界中のあらゆる事象を広範囲に精度高く自動解析するシステム「総合インテリジェンスシステム」の共同開発を行う事になったようです。

 

このシステムについては水災を例に挙げて、説明されており、

「衛星データでは取得できる地上の解像度に限界があり、特に都市部では、個別の住宅それぞれの浸水被害状況を把握することは困難で、それに対し、SNSの解析では投稿に含まれる画像や位置情報から、特定の地点での浸水状況をより詳しく分析することが可能ですが、多くの地点に関する情報は得られません。この度開発するシステムでは、衛星データの解析情報をSNSの解析データを元に補完することで、限られた地点の高精度なデータを広範囲に適用することを可能にし、水災などの被害範囲を広範囲に高精度に推定することを可能にする」

との事です。

 

また同社は「今後は災害だけでなく、新型コロナウイルスなど世界に大きな影響を与え得る事象にも適用できる技術を開発していく」と決意表明をしています。