今までに電話をかけると「この電話は何秒ごとに10円かかります」という音声を聞いたことがあると思いますが、どういう意味かはっきり分からなかったという方は多いと思います。

通信事業者間では、電話をかけた側が通話時間に応じてアクセスチャージと呼ばれる回線接続料金を支払うことになっており、かかった費用はNTTを通して電話をかけた側にチャージされることになっています。

たとえば、NTTドコモ以外の携帯電話から電話をかけた場合、携帯電話のユーザーは契約している携帯会社に通話料を支払いますが、通話するためには、途中からNTTドコモの回線を利用するため、NTTドコモに接続料を支払うことになりますこれがアクセスチャージです。

昨年、アクセスチャージの仕組みを悪用し「かけ放題」プランで契約した携帯会社の回線から大量の電話をかけて、NTTドコモから約1億円の接続料金を不正に取得する組織的な詐欺がありました。電話の大量発信は特殊な通信機器を使い約1ヶ月間にわたり行われていました。

せっかく「かけ放題」プランに加入したはずが、とんでもないことになっているようです。

1日も早く改善するといいですね。