パソコン購入で失敗しないために
これからパソコンを新しく購入しようという方は、出来るだけ自分の使い方に合ったパソコンを購入するためにどんなことに気を付けたいかご紹介します。
■ノート型かデスクトップ型か
パソコンをいつも同じ場所で使う方はデスクトップ型をお勧めします。ノート型にはない拡張性や総合的な性能はデスクトップ型の強みです。初めて購入する場合はディスプレイなど別途購入しなければなりませんが、次に購入するときは「本体だけ」など必要なものの購入だけで済むのも大きな利点です。
ノート型はその軽さや携帯性が武器であり、外出先や家の中でも部屋を変えて使う可能性があるなら、ノート型を選ぶと良いでしょう。また、購入後に電源を入れるだけで使用できるのもパソコンに詳しくない方にはオススメの点です。
■注意するべきパソコンの数字
パソコンのスペックシートにはOS、ビット数、CPU、HDD、メモリ、ドライブ、USB端子などの情報が書かれています。それぞれに気を付けるべきことがありますので、ひとつずつ確認しましょう。
ビット数
現在は64ビットがほとんどですが、廉価版のパソコンには32ビットがあります。32ビットの場合、メモリの最大値が4GBですので要注意です。
メモリ
多ければ多いほど快適になるものです。パソコンは同時にいろいろな作業をすると動作が遅くなるものです。そんな時にはメモリの大きさがモノをいいます。ノートパソコンでも後で拡張することは比較的容易ですが、それでも手間はかかりますので最初にある程度見ておく必要があるでしょう。
HDD
保存領域の大きさを表しています。動画や画像を処理したりすることが無ければそれほど大きくなくても問題ありません。いざとなれば外付けHDDもあるので拡張は容易です。
また、最近はHDDにかわり「SSD」というものもよく見られます。SSDは読み込みが非常に速い記憶媒体で、HDDの半分以下の時間で読み込めるものです。予算に余裕があればSSDを検討してもいいでしょう。
CPU
処理速度の速さで、基本的に数字が大きいものが高性能です。~GHzや~コアというような数字で表されることが多くあります。
ドライブ
最近はDVDドライブがほぼ標準でついているので、気にすることはブルーレーディスクのドライブがあるかどうかです。読み込みだけでなく書き込みもできるようにしたい場合は要注意です。これもUSBを介して後付け可能です。
Office
簡単に3つのパターンがあります。
・Office Premium(プリインストール版)
パソコンにあらかじめインストールされた形での提供形態です。したがって、Office Premiumを購入できるのは「パソコンを購入するタイミングのみ」ですのでご注意ください。購入時にライセンス料金を支払う永続ライセンスであり、購入したパソコンが故障するまで、次バージョンへのアップグレードが無料になります。その性質上、当然他のパソコンにインストールすることはできません。
・Office 2016(永続ライセンス版)
永続ライセンス版とはパッケージ版のことです。購入すると、そのまま2016のサポートが終了するまで使い続けることができます。
しかし、従来バージョンからのアップグレードはできません。Office 365サービスも付いていません。
契約は2ライセンス。Windows版であれば2台のWindowsパソコン、Mac版であれば2台のMacにインストールできます。
・Office 365(サブスクリプション版)
家庭向けに「Office 365 solo」があり、これはライセンスの支払方法が「月額または年額課金」による「サブスクリプション契約(使用権を借りる形態)」となります。使用できるアプリケーションは「Office Professional 2016」と同等です。しかも、次バージョンへのアップグレードが無料です。つまり、サブスクリプション契約を継続すれば、いつでも最新バージョンのOffice Professionalを使用できます。年額12,000円程度、月額は1,200円程度です。
無線LAN
ノート型にはほぼ搭載されているものですが、デスクトップ型には搭載されていないことがあります。その場合はUSB端子を介して無線LANの受信機を後付けできます。
無線LANは規格がたくさんありますが、「11n」や「11ac」に対応していればよほど問題ありません。ただし、受信する側のパソコンだけでなく、電波を発信する「ルーター」もこの規格でなければ意味がないので、両方の規格を確認しておきましょう。
※MIMOとは分かりやすく言うとアンテナ数のことで、複数台が同時に接続しても速度低下が少なく済みます
また、周波数帯には2.4GHzと5GHzの2種類あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
5GHzのタイプは速度が非常に速いですが、5~10m程度の距離でも壁を2、3枚挟むと電波の強度が下がるので気を付けましょう。接続が不安定な場合は中継機を使うか、2.4GHzと5GHzの同時使用ができるルーターがあるのでこちらを使用しましょう。
USB端子・Bluetooth
パソコンをさまざまな機器に接続するのに必要な端子です。USB端子は配線さえ気にしなければハブを使って増設することは安価で容易にできます。
Bluetoothは対応している機器に無線で接続するものです。これも後付けは可能ですが比較的高価ですので使う予定がある場合は内蔵されているものを購入しましょう。