降水確率、どの程度信頼していますか?

間もなく梅雨の時期ですね。

天気予報を見ると必ず出てくる情報の一つが降水確率。

さて、皆さんは、この降水確率の値をどの程度信頼していますか?

 

例えば、降水確率30%という数字だけ見ると、10回に3回の割合でしか雨が降らないはずなので、傘は無くてもいいような気がします。しかし、油断して傘を持たずに外出したら雨に見舞われたという経験、ほとんどの人があるのではないでしょうか?

 

また、降水確率70%だと10回に7回は雨が降るということになりますが、言い換えれば10回に3回は雨が降らないということになります。しかし、実際にはほぼ間違いなく雨が降るような気がしませんか?

 

そう、なんとなく数値以上に雨が降る可能性が高いような気がしてなりません。

 

では、この降水確率、どのようにして導き出されているのでしょうか。

 

簡単に言うと、「同じエリア内で同じような気象条件のとき、過去において一定時間内に1mm以上の降水(雨や雪など)があった」割合で出されたものになります。

ここで重要なのは、雨が降っていても1mm未満の降水だった場合、降水確率を計算する上では雨が降ったと見なしていないということです。

つまり、1mm未満の弱い雨も含めれば、過去にはもっと雨の降った日があった可能性が高いと考えられるのです。これが、降水確率の数値以上に雨が降るような気がするカラクリの一つということです。

(もちろん他にも要因はあるでしょう。例えば、上記に記述したような傘を持っていない時に雨に見舞われたなどの苦い経験ほど、記憶に残りやすいという心理的な側面なども要因の一つとして考えられます。)

 

現在は、新聞やテレビだけでなく、インターネットやアプリからも簡単に天気予報を見ることができる時代になりましたし、地域も細かく指定できるようになりました。特にこれからの時期、天気予報や降水確率を確認した際に少しでも不安を感じたら、傘を持って外出するとよいでしょう。