広がる改札タッチ決済導入の動き

皆さんは普段電車を利用する際、何を使っていますか。

 

切符、Suicaなどの交通系ICカード、そして、近年はスマートフォン内蔵の交通系ICアプリがポピュラーになりつつあります。
そんな中、全国の私鉄各社で広がりを見せるのが、交通系ICカードを使わずクレジットカードをそのままタッチするだけで電車に乗れるタッチ決済乗車です。これは、三井住友カードが提供するソリューションシステムであり、Visa、JCB、アメックス、ダイナースクラブ、銀聯などが利用可能なほか、マスターカードも追加される予定です。

 

2023年12月時点で、なんば駅と関西空港駅や和歌山方面などを結ぶ南海電鉄や、人気観光地である鎌倉や江ノ島にアクセスする江ノ島電鉄、渋谷駅から神奈川県大和市の中央林間駅を結ぶ東急田園都市線鹿児島市電などで既に改札タッチ決済が導入されています。

 

首都圏では2024年春に東急電鉄京王電鉄クレカのタッチ決済とQRコードを使った乗車システムを導入すると発表されています。東海圏では名鉄で、関西圏では阪神電鉄阪急電鉄近鉄の私鉄3社、さらに大阪メトロや大阪モノレール各社のほぼ全駅が2024年度中にタッチ決済乗車の導入を進めています。

 

また、JR東日本JR西日本も2024年度から、スマホを使ったチケットレスのQRコード乗車サービスの導入を進めています。

 

改札タッチ決済の導入は、訪日観光客のインバウンド需要増加や、大阪・関西万博に向けて改札機のグローバル・スタンダード化がますます加速していくのでないでしょうか。お財布にクレカがあれば移動も買い物もすべて済む。そんな生活が当たり前になるの日もそう遠くないのかもしれません。