ハードディスクの名前が「C」ドライブの理由
Windowsパソコン上で写真や音楽などのデータ保存場所は、通常「Cドライブ」もしくは「Dドライブ」が割り当てられています。
これってよく考えてみると不自然だと思いませんか?
「C」や「D」はあるのに、「A」や「B」はどこにあるの? ということです。
本日のブログでは「A」と「B」の行方を追ってみます。
フロッピーディスクドライブが主流の時代
Windowsが登場するよりも前、パソコンのOSはDOS(ディスク・オペレーション・システム)と呼ばれていました。
当時のパソコンの特徴は、「フロッピーを差し込んで起動する」というものでした。
現在のパソコンでは内蔵ハードディスクは当たり前となっていますが、かつてのパソコンにはハードディスクが搭載されていませんでした。
パソコンを使うためには、「フロッピーディスクドライブ」が必要だったのです。
その昔、活躍していた「Aドライブ」「Bドライブ」
そして、そのフロッピーディスクドライブは2台内蔵されていて、1台目を「Aドライブ」、2台目を「Bドライブ」と呼んでいました。
「Aドライブ」には、パソコンを起動するためのディスクを、「Bドライブ」には、アプリケーションやソフトウェアの起動ディスクをそれぞれ挿入していました。
ハードディスクというものがまだまだ高価で一般的ではなかったため、OSもソフトウェアもフロッピーディスクで動かしていたのです。
お役御免となった「A」と「B」
その後、ハードディスクが手ごろな値段となりパソコンに搭載されるようになります。
すでに「A」と「B」はフロッピーディスクドライブで埋まっているため、ハードディスクの割り当て先は、自然と「Cドライブ」となりました。
そして、CDやDVDなどの登場でフロッピーディスクの需要は激減。
それにともなって、パソコン本体からフロッピーディスクドライブも消えていきます。
「A」と「B」はフロッピーディスクドライブに優先予約されたままになり、実は現在でも外付けのフロッピーディスクドライブをパソコンに接続してみると、ちゃんと「Aドライブ」で認識されるようです。
なぜそういう名前になっているのかが分かると、より一層理解が深まる気がしますね^^