印刷すると色が違う?

こんにちは!

宝塚商工会議所パソコンです!

 

パソコンやタブレットが普及し、紙媒体が必要なくなると言われて久しいですが、家庭用のプリンターや職場の複合機などで印刷する機会はまだまだあるのではないでしょうか。

 

今日は、印刷するとパソコンの画面の色と、印刷された紙の色が若干違うことについて説明していきます。

まずは、パソコンとプリンタの発色方法の違いを見てみましょう。

 

 

画面と印刷物の違い

画面と印刷物の決定的な違いは、基本となる下地の色の違いによるものです。

パソコンは画面が黒く、RGB(赤、緑、青)を使い、何の色も使わなけれ黒、全ての色を使って白を作っています。

 

一方、紙は白いのでCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)を使い、何の色も使わなければ白、全ての色を使って黒を作っています。ただし、実際に黒を作るとインクがにじんだり層が厚くなるので、CMY+K(Key plate≒黒)の4色にしていることがほとんどです。

 

以上のように、色の方式が異なるためにそのまま印刷することができません。パソコンの方式であるRGBからCMYKに変換する必要があるのです。その過程でRGBでは鮮やかな色だったのがCMYKでは暗めの色に変わります。理由は表現できる色の範囲が違うためです。RGBとCMYKを比べると、RGBの方が表現できる色の範囲が広いため、CMYK用に色の範囲を狭く変換しています。その結果、印刷すると色が画面と変わって見えるのです。

 

 

色の変化の確認

色の違いの原因は分かりましたが、問題はどうやって確認するかです。個人の印刷、業務用印刷のどちらも、最も確実に単純に素早く確認する手段は実際に印刷してみることです。

もう一つはRGBからCMYKに事前に変換してみることですが、これは「Adobe Photoshop」や「Adobe illustrator」などの変換可能なアプリが必要なので、個人的な利用は難しいかも知れません。業者に作成を頼んでいる場合は、試し刷りの現物を確認したり、事前にCMYKに変換済みのデータを送ってもらえるサービスがありますので、気になる場合は確認してみましょう。