「特務機関NERV防災」アプリが月額制サポーターズクラブを開始

ゲヒルン株式会社は、自然災害関連の情報や防災気象情報などをユーザーの位置情報に基づいて配信するスマートフォン向け「特務機関NERV防災アプリ」(iOS/Android)に月額制の会員制度「サポーターズクラブ」を設立したと発表しました。

(プレスリリースはこちらから)

 

本リリース内に無料提供しているアプリになぜサポータークラブを設立したかという経緯が載っていますが、簡単に言うと、開発と運営にあたって、6000万円ほど支出していて、この運営費は別な事業の収益を防災に充てて賄っているということでした。また一般的には無料のアプリには広告を掲載して収入を得る形式になっていますが、「広告を導入するということは、災害が起きたときに収益が上がる仕組みになり、運営がたくさん収益を得るには、災害が発生する必要があるという防災アプリの目指すことと大きな矛盾が生じる」という事で導入をしないそうです。

 

また「あらゆる人にあまねく情報を届ける」というテーマでアプリを作っているので、課金ユーザーだけが使用できる機能を実装するということは無いとの事です。

 

サポーターズクラブで有料サブスクリプション課金が始まっても、これまでどおりすべての機能が無料で利用でき、機能の制限ありません。アーリーアクセスで利用できる新機能は、2~3カ月後に全ユーザーに開放するそうです。

つまりサポーターズクラブの発足により従来のユーザーが不利益を被る点は無いと言えるでしょう。

 

あくまでこのアプリのファンクラブの様な位置付けでの課金要素となり、運営費用を他の事業に頼らず、独立採算でこれから5年、10年と継続していくために、ユーザーの皆さんからの支援を募りたいと考えに到ったとの事です。

 

肝心のサポータークラブですが、2種類のプランがあり、月額250円のプランでは、通知を受け取る地点数を従来の3点から6点に増やす他、新機能をいち早く利用できる「アーリーアクセス」、サポーターズクラブ会員であることを示す「デジタル会員証」のアプリ内表示機能を提供する。アーリーアクセスの第1弾では、地震の初期微動(P波)と主要動(S波)の現在地への到達予想時間をカウントダウンする機能を公開するとのことです。

そして月額480円のプランではこれらに加え、アプリ開発の裏側や防災に貢献する活動の取り組みなどを紹介する限定コンテンツを提供されるようです。

 

無料で提供されているアプリですが、開発元は確かな理念を持って運営しているようです。

また無料で提供されていてもその裏では様々な費用が掛かっているのを忘れないようにしたいですね。